スウェーデンの裁判所は本日、パリとブリュッセルの攻撃ですでに有罪判決を受けているジハーディスト、オサマ・クラエムに対する判決を言い渡します。スウェーデン国籍を持つ32歳の彼は、ヨルダンのパイロットの処刑への参加で告発されています。パイロットはシリアで檻に閉じ込められ、生きたまま焼かれました。
ストックホルムの裁判所は、2015年に世界に衝撃を与えたイスラム国（IS）のメンバーによって行われたこの殺人で、人を裁く最初で唯一の裁判所です。2014年12月24日、ヨルダン空軍の飛行機がラッカ近郊のシリアで撃墜され、パイロットのムアース・アル・カサースベは同日ISに捕らえられました。
2015年2月3日に公開された22分のビデオは、顔が腫れ上がり、オレンジ色の制服を着て金属製の檻に閉じ込められたムアース・アル・カサースベの処刑の様子を示しています。檻は、スウェーデン人を含む13人の民兵の1人によって放火され、パイロットは生きたまま焼かれました。
6月4日から26日にかけて行われた裁判では、テロ行為と悪化した戦争犯罪で裁判にかけられたオサマ・クラエムに終身刑が求められました。
32歳のジハーディストは、公判中ずっと沈黙を守っていました。彼の弁護士によると、クラエムは現場にいたことを認めたものの、カメラを見るまで何が起こるのか知らなかったと主張しています。
スウェーデン人は、2015年のパリの攻撃への共謀でフランスで30年の懲役刑を、2016年のブリュッセル主要空港と地下鉄への攻撃でベルギーで終身刑を宣告されています。判決は午前中に予想されています。
